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【理事長ブログ#15】心に余裕が生まれる…高校1年のB君の場合(4/7)

西日本新聞ポシェット平成28年3月4日掲載


B君は高卒認定試験に合格できたことで心のもやもやも解消し、明るくなっていきました。しかし、私の部屋に来て心の内を話すのです。

「僕は、友達には学校に行っていない落後者に見えるんだよね」。

私は否定せずに

「そうかもしれないけれど、高卒認定を取得したから友達と同じだよ」

と答えると、彼は納得はしていないように

「でも、これが僕の現実だから」

と自分に言い聞かせるように言葉をつなぎました。

「今までは、将来の不安のことばかり考えて不安になって、心にゆとりがなかったように思います」

と。私は

「頑張ったり、楽しんだり、苦しんだりして過ごすことが、君たち若者にとって大切だからね。土や草木、雨や風、季節の変化に触れ、そして人に触れることが大切なんだよ」

と話しました。すると、彼は

「先生、難しいことを言うね」

と言い、2人で大笑いしたのでした。

その後、彼はこう続けました。

「今まで、勝ち負けにこだわっていた自分がいて、負けたときの悔しさで気持ちの置き所がなくて心が折れていたけれど、今はここで友達に負けてもほとんど動揺しなくなりました」。

すかさず私も

「君がいつも負けるから、負けることに慣れたからだね。負けるが勝ち」

と返し、顔を見合わせました。彼の心に余裕が生まれてきていることを知り、うれしいひとときでした。

NPO法人青少年教育支援センター

理事長  古賀 勝彦