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【理事長ブログ#10】進学したものの・・・・・・中学2年A君の場合(7/8)

中学2年のA君の場合7

西日本新聞ポシェット平成27年11月20日掲載


A君は自分の特質をよく分かっていました。集団行動が苦手で、規律に合わせることができない性格だから、普通の高校に通いたくないと言うのです。私はためらいながらも

「君はセンター活動支援プログラムを立派にこなしてきたのだから大丈夫だよ」

と言うと、

「学校はここより人数が多いし、決まりに従わないといけないからできるかどうか心配やん。友達はできるんやろうか」

と不安顔でした。

少し背中を押してみようと思い、「大丈夫、大丈夫。君ならできるよ」と言ったものの、心の中では、もう少し時間をかけながらゆっくりと一緒に歩くことが必要だと思いました。A君はまだ人間不信に陥っており、他人を受け入れる余裕がありませんでした。彼が自分を信じて言動できるように、彼を認める言葉を選んで声を掛け、目標に向け、共に歩いていかなければならないとの思いを新たにしたのです。

しかし、結局のところ、A君は周りにほだされ私立高校を受験。そして合格しました。周囲は大変喜びに満ちたのですが、彼の心中は穏やかでなく、私の元へ来ては

「先生、高校へは絶対行かやんとやろか。俺、不安やん」

と言い、そして

「みんなの中でやれるとやろか」

と不安を抱えたままで4月の入学式を迎えたのでした。

1カ月ほど過ぎた5月の連休明け、親御さんから連絡がありました。「高校へ行けなくなって、家に引きこもっています。どうしたらいいでしょうか」やはり、まだ早過ぎたのでした。それでも現実を突き付けられるとショックでした。

NPO法人青少年教育支援センター

理事長  古賀 勝彦