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【理事長ブログ#6】認められず、自信喪失…中学2年A君の場合(3/8)

中学2年のA君の場合3

西日本新聞ポシェット平成27年9月4日掲載


A君の心が元気であることは分かったので、彼からの電話を待ちました。すると12日目に電話が。しかし、第一声は

「先生、僕は人を信じられない」

でした。

そして、

「周りの人が、学校に行けない僕のことを変な人と思っている。皆からいけない人と思われている」

とも。

小学生のころから注意をされることが多く、怒られることもしょっちゅうあったようです。親からは

「なぜ同じ間違いを繰り返すの。信じられない」、学校では「なぜそんなことも分からないの。他の人は分かるのに」など言われたそうです。何をしても認めてもらえず、自分という人間がこの世にいても、何もできないと決め付けていました。

しかし、「勉強はしなければならない。そして高校は卒業しないと仕事に就けずに生きていけないとよね」と私に問い掛けるのです。

頭の中では、やらなければならないことや、やった方がいいこともほぼ分かっているようでした。しかし自分なりにやってきたつもりでも、周りの誰からも認められず、彼は自分を信じることができなくなっているのでした。注意をした人や叱ってくれた人に応えることができず、自信喪失に陥っていたのです。彼は私に「先生は他の人と違っているし、自分のことを話せた」と言ってくれました。私も彼の手を取り、「今まで苦しかったね」と言い、涙しました。

彼はその数日後からゆっくりと私たちと一緒に歩き出しました。そして3ヶ月が過ぎたころから笑顔も出るようになり、中学1年の学習に取り掛かる一方で、友達もできて、時々遊びに出かけるようになりました。

NPO法人青少年教育支援センター

理事長 古賀 勝彦