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【理事長ブログ#57】母の実家で祖父母らと交流…他人への不信感がなくなる

西日本新聞ポシェット平成28年7月1日掲載


親子関係が戻ってきても、外部との接触が4年間も絶たれているので、これからが大変です。親御さんには、一緒にセンターに相談に来てほしいと伝え、A君が安心して足を運べるよう方策を指導しました。それから2カ月後に私の前に顔を出した彼は、16歳のあどけなさが残る青白い顔で、はにかみながら黙って私の話を聞いていました。「センターに通えるようになるかも」と私たちは、淡い期待を抱きましたが、やはりまだ無理でした。

お母さんの実家が長崎で祖父母が健在であると知り、環境を変えるために一緒に長崎へ行くことを勧めました。長崎で、彼は祖父と釣りをしたりして、家族以外の人たちとも交わり、元気に過ごしているということを聞きました。

そこで、さらに長崎の滞在を勧めました。3カ月後に帰宅した彼に会うと、見違えるほど元気になっていたので、さらにあと2か月ほど滞在を延ばすように伝えました。彼も同意して、すぐに長崎に出発。約半年が過ぎた頃、彼の中には他人に対しての不信感がなくなっていました

彼は私と初めて会った時のことをよく覚えていて、

「先生は人生を取り戻せると教えてくれたけれど、本当に取り戻せるのですか」

と尋ねてきました。

「人生は努力次第で必ず取り戻せるよ。一緒に歩こうか」

と言うと、彼は安心したような笑顔で

「はい、お願いします」

と言ってくれました。

NPO法人青少年教育支援センター

理事長  古賀 勝彦