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【理事長ブログ#53】高校入学後、無気力に…必要な居場所に転校も

西日本新聞ポシェット平成26年1月17日掲載


1通のメールが届きました―。高校1年生。9月からほとんど学校へ行っていません。担任の先生からの電話には「明日行きます」と答えるのですが、翌朝になると体が重たくて行けません。今では担任の先生からの電話が恐くなっています。家族からも「学校に行かないなら働きに出ろ」と言われます。しかし、本当におなかや頭が痛く、吐き気がして行けないのです。信じてもらえず悲しいです。死にたいです。

早速、本人と親御さんと面談を行ないました。彼は小・中学生時に進学塾に通う頑張り屋だったようです。そして、勉強やしつけに厳しい家庭環境の中、息抜くことなく親の価値観のレールを走っていたのです。高校に入学後、周りが全て優等生に見えて無気力となり、友達との付き合いも面白くなくなり、学校へ行けなくなったとのことでした。一方で、彼の中に一流校へのこだわりがあり、勉強できない人は、駄目な人間であるとの思い込みもありました。

今の学校に在籍し無理を強いても、彼の状態は無くなる一方。学校という居場所を変えることを勧めました。本人の心が落ち着く、温かみのある居場所、そして自分を取り戻すのに必要な居場所に転校することを提案し、当センターの通信制高校に転入学しました。浪人したものの、彼は現在、国立大学2年生で、明るく元気に活動しているようです。

あまり無理をせず、ゆっくりと歩きながら自分を発揮し、自信をつけていくやり方が適した子どもがいることを、考えさせられます。

NPO法人青少年教育支援センター

理事長  古賀 勝彦