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【理事長ブログ#33】子どもと直接対話を…ある父親の体験(5/5)

西日本新聞ポシェット平成27年5月22日掲載


相談を重ねるうちに、妻や母との関係は随分好転していたのですが、子どもたちとは壁ができたまま。どのタイミングで何を話していいのか頭に浮かばず、つい構えてしまうのです。そのんなときにもらったアドバイスが、子どもたちへの「○○さん」「○○君」という呼び掛けでした。最初はぎこちなく、子どもたちからも無視されましたが、続けていくうちに

「なんでそんな呼び方をするの」

と言ってきたので、

「一人の人間として認め合う話し方が正しいからね」

「今までごめんね」

と言いました。その後、「お父さんが優しくなったね」と子どもたちが言っていると妻から聞かされ、つかえがとれたようで感動しました。

指導通りに実践すると、家庭の雰囲気が良くなっていき、私の心も充実し始めていきました。このまま子どもたちの返事がなくても、自分を変えていこうと決心したのです。今まで妻を通してしかコミュニケーションができていなかったことを反省し、直接対話を心掛けました。休みの日にはできるだけ話すようにすると、お互い感情的な口調にならず、少し笑いも出るようになっていきました。

ある日、息子から「お父さん」と呼び掛けられました。驚いて「何なの」と答えると、「僕が学校へ行かんけん、ごめん」と言うのです。この日から息子と向き合って話すことができるようになっていきました。息子は以後も学校へ行けませんでした。高校進学は、本人の意向を尊重し、少人数で大学進学までを目指せる通信制高校を選択し、3年間基礎の勉強から始めました。そして、国立大学に合格でき、4月から家を出て、大学生活を始めました。5年間という長い間、私たち親子と一緒に歩いていただいた先生方に心から感謝をしています。

NPO法人青少年教育支援センター

理事長  古賀 勝彦